MICSの大動脈弁置換術、、患者さんの想い出

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Aさんは60歳前後の医師です。活発な医療を複数の病院で展開しておられる熱い先生です。 Ilm01_ab06009-s

そんなAさんが大動脈弁閉鎖不全症のためオペをと私の外来へ来られました。仕事が忙しいため早く回復し早く仕事復帰できるミックス手術なかでもポートアクセス法での大動脈弁置換術を希望してのご来院でした。

お住まいは名古屋でしたが、結局、ポートアクセス法手術の質を重視して私のハートセンター(当時は奈良)まで来て下さったようです。

その心意気に応えるべく、しっかりと手術させて頂きました。(といいますか、いつも全力投球ですが。)

弁は変形が強く弁形成よりも生体弁での大動脈弁置換術が有利な所見でした。将来もしこの弁が壊れても、TAVI(カテーテル弁)で治療でき、再手術が回避しやすいよう、十分なサイズの弁を入れました。

術後経過は順調で、1週間あまりで退院し名古屋へ戻られました。

ポートアクセス法による大動脈弁置換術は痛みの軽減や美容にも大いに役立ちますが、早期の社会復帰、早期のクルマ運転再開にも威力を発揮します。

アクティブで仕事に打ち込むAさんのような方のお役に立てて光栄に思いました。これから健康を大切にしつつ、お仕事に打ち込んで下さい!

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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