Aさんは60代女性です。心房細動に悩まされ、薬もなかなか効かず、あるいは副作用がでて、カテーテルアブレー ションという治療を受けても効果がなく、最後の望みを心臓外科手術に賭けて来院されました。
創が小さく見えにくく、痛みも少ないポートアクセス法というミックス手術の中でも一番低侵襲な方法を用いることにしました。
右胸に6㎝弱の小さい切開で、左房と右房の両方を完全メイズ手術で治しました。
念のため左心耳は内側から閉じました。これは天皇陛下のバイパス手術のときにも使われた方法で、万一心房細動がぶりかえしても血栓や脳梗塞は起こりにくいという安全安心を得るためです。
術後経過は良好で心房細動はきれいに取れ、元気に退院して行かれました。
外来でお元気なお姿を拝見するたびにあのまま心房細動や薬に悩まされるより心臓手術で根治できてよかったと実感します。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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