Aさんは私の知人の同僚というご縁で私の外来に来られました。
まだ20代の若者ですが、心不全症状がでており、これはおかしいと検査しました。
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その結果、バルサルバ洞瘤が大きくなって心室中隔欠損症という穴から右室へ飛び出し、右室の出口をふさぎそうになっていました。もしそうなれば突然死などの事態もあり得る状況です。
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まず右室側から心室中隔欠損症の穴をパッチで閉鎖し、バルサルバ洞瘤を右室から押し返しました。
さらに大動脈弁を形成して、バルサルバ洞瘤を創っていた弁組織をきれいに整えました。
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これらの操作をミックス手術で長さ8㎝ほどの小さい創で行いました。
術後経過は順調で、Aさんはまもなく元気に退院して行かれました。これから元気に仕事や楽しみに打ち込んで頂ければうれしいことです。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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