心臓ペースメーカー、、患者さんの想い出2

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Tさんは昔、他病院で心臓弁膜症の手術を2回受けられたかたです。

縁あって私のところへ来院くださり、3回目と4回目の心臓手術を私が執刀させて戴き、お元気に暮らしておられました。

ところが自然のペースメーカーが次第に壊れ、脈がひどく遅くなりました。

心不全症状やだるさ、疲れなどが悪化し、また私の外来へ来られました。

一目であっ、これはペースメーカーでお元気になられる!

とわかりました。

しかしこれまで長年の間に4回も心臓手術を受け、すでに年齢や体力に心配をもっておられたせいでしょうか、ご家族が次の手術に耐えられないでしょうと反対されました。

そこで時間をかけてじっくりとその安全性と効果の高さをお話し、ペースメーカー植え込みに同意いただきました。

植え込み翌日のTさんは、すっかりお元気になられ、疲れも取れて快調そのもので、ご家族とともに喜んでいただきました。

このようにペースメーカーは体への負担が少なく、効果が大きい治療法です。

先入観を捨てて、まず相談が大事です。

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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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