動脈硬化症は動脈が文字通り硬くなり機能を失う病気で、全身のさまざまな動脈に起こります。
動脈硬化症が心臓の血管に起これば冠動脈疾患、たとえば狭心症や心筋梗塞になってしまいます。
動脈硬化症が脳の血管に起これば脳こうそくその他の困った状態になります。
下肢の血管に起これば閉塞性動脈硬化症ASOとなって歩くと下肢が痛んだり、悪化すれば腐ったりします。
動脈硬化症の原因としてはさまざまなものが知られています。たとえば:
糖尿病(血液の中の糖分が増えすぎて 腎臓・眼・心臓・血管・神経などがやられます)、
高脂血症(血液の中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎる状態あるいは血液のE/A比が低いつまり良い脂肪酸が少ないとき)、
高血圧、たばこ、肥満、ストレス、
その他さまざまな原因で動脈硬化は発生します。
毎日の生活、食事や運動、規則正しい生活をはじめとした毎日の生活習慣を健康的にすることが大切です。
それらの心配がある方はかかりつけの内科の先生方と相談され、また定期健診を受けて確実を期されるのがよろしいかと思います。
私は心臓と血管の外科を専門としておりますので、その観点から次ページで少しご説明します。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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