最終更新日 2023年1月7日
はじめに、心臓弁膜症とは:心臓弁膜症とは心臓の中にある弁がうまく閉じなくなるか開かなくなる病気です。近年増える傾向にあり、これは人口の高齢化や動脈硬化の進行、さらには心筋梗塞などの虚血性心疾患の増加などが関与しているようです。
心臓弁膜症の中には心不全、二次的な脳梗塞や肺炎などで命を落とす方が少なくありません。
しかし日ごろからちょっとした注意をし、予防や早期発見をすれば、予後は改善します。
上図に心臓の4つの弁を示します。
若い患者さんの場合は、長期間安定しやすい治療法で、しかも高い生活の質(QOL)が得られる治療がいっそう重要です。
つまりあらゆる技術を駆使して弁形成を完遂することが大切なのです。
いずれにせよ心臓弁膜症は患者さんにとって勉強のし甲斐があるとも言えましょう。
ここではまず総論で心臓弁膜症全般の解説を行い、ついで個々の項目を具体的に説明します。
<目次>
- <第9回アジア弁膜症シンポジウム>
Muluシンポジウム
2018年11月7-10日 京都ご報告はこちら - <ご参考>
日本心臓財団ホームページから弁膜症にご用心のキャンペーンはこちら
1. まず、総じて
1. 心臓弁膜症とは?
弁の病気ですが進むと体もやられます。ある意味現代病です…
6. ミックス手術について
MICSの手術後の傷跡です。どこに傷があるかおわかりでしょうか。骨も切らないため痛みが減り社会復帰も早くなります
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とくにポートアクセス手術について
MICS手術の代表例です。骨も切らず、創がいっそう見えにくくなり…
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ハートポートとはどういう器械なのですか?
より優しい心臓手術を目指した器械です…
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ポートアクセスの位置づけは?
過渡期それとも一つの完成型?…
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ロボット手術とは
ダビンチに代表されるロボット手術の意義は?…
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ポートアクセス法が前向きに安全に貢献する場合とは?
美容目的ではなく安全目的で使う場合もあるのです…
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美しいポートアクセス・LSH法とは?
より安全に、よりきれいに。メインの傷跡に加えて小さい傷跡があちこちにつくのは良くないので…
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前腋窩線アプローチのMICSとは
さらに進化したMICSの姿です、いくつかのメリットがあり積極的に活用し…
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ミックス手術の費用は?
お金が余分にかかるのでしょうか?…
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ミックス手術と安全性について
安全性を確保する方法があります…
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術後の痛み軽減について
痛みをしっかりとコントロールしてこそ、小さな創が意味を持つようになるのです…
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社会復帰が早いのは本当?
痛みが減れば運動や心臓リハビリも進み復帰は早まります…
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もう一つのミックス
ミックスが医学的にできない場合でも早い仕事復帰、クルマ運転復帰を…
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ミックス手術と美容効果
美容は結果であり目的ではありませんが、多くの方々に喜ばれて…
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胸骨「下部」部分切開法とは?
やや簡略型ですが、胸骨上部切開より進化したMICSです、傷跡も見えにくく痛みも減って役立つことがあり…
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ポートアクセス法による僧帽弁形成術
LSH法のビデオです。
術者の視野とカメラの視野が少し違うため、実際にはこの動画よりもよく見えています。僧帽弁がほぼ正面に見え、把握しやすいのがこの方法の良いところです。
- 心臓弁膜症の代表例として僧帽弁膜症があります。
昔も今もよくある病気で、ある程度重症になれば心不全、不整脈(とくに心房細動)、血栓やそれによる脳梗塞などの問題が起こりやすいです。
僧帽弁膜症とくに閉鎖不全症では経験豊かなチームなら弁形成ができることがおおく、後の安全性・長期の生存率や生活の質が良くなります。
2. 僧帽弁膜症とメイズ手術
1. どんな原因で?
僧帽弁膜症の原因はいくつかあり…
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僧帽弁閉鎖不全症について。
高齢化社会の中で現代病になりました…
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僧帽弁逸脱症
これ単独では病気とは限りませんが、注意点もあり…
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僧帽弁狭窄症
今なおある病気で、閉鎖不全症とは異なる注意が必要です…
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リウマチ性僧帽弁閉鎖不全症について
かつては弁置換の対象でしたが、近年は弁形成のチャンスが増えました…
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感染性心内膜炎、略称IEについて
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IHSS(大動脈弁下狭窄症、別名HOCM)にともなう僧帽弁閉鎖不全症
通常の弁膜症とは違う手術が必要で、よりエキスパートの領域です…
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機能性僧帽弁閉鎖不全症とは?
2種類あり心不全に注意です。これも専門家に相談するのが安全安心です。エキスパートなら弁形成が可能となったからです…
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心房性機能性僧帽弁閉鎖不全症とは?
心房細動と巨大左房に続発する病気ですが、まだ医師の間でも十分には知られていないため…
2. 僧帽弁形成術について
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その後の人生が前向きに変わります。ただし熟練外科医に依頼することが必要で…
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ミックスによる僧帽弁形成術
傷跡が目立ちにくいだけでなく、もっと大切なことが…
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妊娠や出産に役立つ弁形成術
弁形成によって人生が変わったと大変喜ばれています…
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ポートアクセス手術のMICS中での位置づけについて
進化が続き、より役に立つMICSになっています…
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弁形成用のリングについて
多くの種類がありますが、特徴を踏まえて適材適所で!?…
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ループテクニックとは?
便利な方法ですが、弱点もありその改良型をもちいています…
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アルフィエリ法とは
いざという時のために、そして新たな展開も…
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とくにバーロー症候群(Barlow’s syndrome)について
かつての難病、今は熟練外科医なら治せる病気に。しっかり治そう…
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かつて三笠宮さまが受けられた僧帽弁形成術とは?
年齢よりも元気さが大切?…
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僧帽弁狭窄症に対する僧帽弁交連切開術とは?
古くて新しい手術です、リウマチ性僧帽弁狭窄症に対する現代の弁形成の基本でもあり…
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Mクリップとは?
これまでのところ弁形成よりかなり劣った治療法ですが、外科手術が危険な状態のときに役立つかも知れません…
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Mクリップが上手く行かないとき
Mクリップは簡易治療のため上手く行かなかったり、再発したりすることも…
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僧帽弁形成術に使う技術の一部を示します
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私たちが考案した新しい手術法は米国トップジャーナルの表紙にも採用されました
3. 虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術
心筋梗塞 の後に起こる弁の逆流ですので、通常とは異なる弁形成が必要です…
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先人から学ぶ
まずこれが大切。歴史をご覧ください…
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新手術開発の経緯
次のステップへの努力を続け成果を上げて参りました…
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虚血性僧帽弁閉鎖不全症とは
そもそも何が問題なのでしょうか?そこを押さえると解決の道が…
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腱索転位術(トランスロケーション法)
20年前に開発しました。従来の弁輪形成術より効果的で長持ちします…
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それを進化させた両弁尖形成法(Bileaflet Optimization)とは?
弁逆流再発の主原因と言われる後尖テント化を修復する特長を持つため、長期の安定化が図りやすく…
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乳頭筋接合術とは
手術がやりやすく貢献度の高い方法のひとつです。しかし後尖テント化の治療にはあまり役立たないので…
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乳頭筋最適化手術(Papillary Head Optimization PHO)とは?
この道の権威に名づけて頂きました。これからさらに多くの患者さんのお役に立てればうれしいことです…
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デュアル形成
PHO手術と新しい左室形成を組み合わせた方法で、ひどく拡張した左室でも高い効果が確認されています…
4. どんな場合に僧帽弁置換術を?
いざというとき、例えば弁形成が成り立たない時などに役立ちます…
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ミックス手術(MICS, 低侵襲小切開手術、ポートアクセス法)による僧帽弁置換術
傷跡が見えにくく、回復も早く…
2b. 心房細動
2. 心房細動はどう怖い?
予後の観点から悪性であることがまだ十分には知られていません。お元気だった方が一夜で突然…
- 大動脈弁膜症もよくある心臓弁膜症です。
ある程度重症になれば僧帽弁のそれよりも突然死が多いのが特徴です。
なかでも弁が狭くなる大動脈弁狭窄症では症状がある場合はもちろん、症状がない場合でも突然死などが起こります。
そのためこの病気ではガイドラインにのっとって、タイミングを逸することなく心臓手術することが安全上大切です。
3. 大動脈弁
1. どんなタイプの病気が?手術は?
大動脈弁膜症にはいくつかのタイプがあり、それによって手術法が異なることがあります…
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感染性心内膜炎、略称IEについて
2. 大動脈弁狭窄症ではどんな注意を?
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油断すると大変なことになり…
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市民公開講座から、この病気の解説です
3. 大動脈弁閉鎖不全症では?
狭窄症とは違う種類の怖さがあります…
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図の左は健康な三尖弁、右は二尖弁です
4. 大動脈弁形成術は有用?
二尖弁や大動脈基部拡張症あるいは急性大動脈解離などのときに役立ちます…
5. ステントレス弁 の利点は?
弁輪つまり弁の土台がとくに小さいときや大きすぎる時などに役立ちます…
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ソロ弁とは?
ステントレス弁のニューフェースです。弁形成が不向きなときに、心膜再建に近いメリットを出せる可能性が…
6. 大動脈基部の手術は?
進歩の速い領域です。外科医やチームの経験量・実力実績がものをいう領域でもあります…
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そもそも大動脈基部拡張症とは?
どういう構造がどうやられるの?…
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ベントール手術について
大動脈基部を人工弁と人工血管ですべて取り換える手術で、これまでの定番、標準手術でした…
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ミニルート法(インクルージョン法
ベントール手術をよりコンパクトに低侵襲にしたものです。状態の悪い患者さんや再手術などの時にも活躍します…
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デービッド手術
患者さんご自身の弁を温存する基部再建術です。
若い方を中心に、より多くの方々のお役に立つでしょう。
弁膜症が発生するまでに大動脈基部を治そうというときに最強の方法となります… -
ミックス法でのデービッド手術とは?
安全なオペをより低い侵襲で…
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フロリダスリーブ手術
デービッド手術をより低侵襲にしたものです。出血しにくいのが特長です…
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バルサルバ洞破裂に対する手術は?
成人先天性心疾患のページにあります。新術式を考案しトップジャーナルから発信され快調です…
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バルサルバ洞破裂の修復手術をミックスで行う?
これからの流れになるでしょう…
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大動脈弁輪拡大術(大動脈基部拡大術)とは
いざというときに大変役立ちます。必須アイテムです…
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マルファン症候群について
弁も大動脈も守りましょう…
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日本マルファン協会での講演と質疑応答 2010年8月 へ進む
ともに考えることは大切です…
7. 大動脈炎症候群 では?
組織が炎症で壊れやすいため通常よりも強固な手術操作が必要です。
また炎症の長期にわたる抑制や体の他の部の健診も大切です。外科内科病理などのチーム医療が威力を発揮します…
8. 経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)について
今後が期待される新しい治療です。しかしまだ問題も多く、これからの研究と改良が大切です…
- 三尖弁はどちらかと言えばあまり目立たない弁です。
もし僧帽弁が太陽なら三尖弁はさしずめ月のような印象です。心臓弁膜症のなかでは主役ではありません。
しかしこれが強く逆流すると心不全さらに肝不全を併発し、それが進むとうっ血性肝硬変などの肝機能障害に至り、命にかかわります。
なので三尖弁膜症が強いときには油断ができません。
4. 三尖弁の弁膜症
1. 三尖弁閉鎖不全症とは?
あなどれない病気です。しかし…
2. ペースメーカーケーブルによる三尖弁膜症とは?
EBM(証拠にもとづく医学)では知られた病気ですが、意外に知られておらず、患者さんも無防備になっているケースがよく見られます…
3. 三尖弁置換術について
弁形成ができない場合に行います…
弁形成が難しい場合でも、さまざまな方法を駆使してなるべく弁置換を避けることが患者さんの安全のために大切です
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連合弁膜症の手術(二弁置換と三尖弁形成術)を小さい創で行うミックス法のビデオです。術後の痛みを軽くし、安全と早い社会復帰を促します。
そこで手術で良くなった患者さんも定期健診は重要です。
オペはなるべく1回で完了すべきですし、そうした努力を行っていますが、病気が進むときには2度目あるいはときに3度目の手術が必要なこともあります。
そのためのノウハウや準備も患者さんを救うために役立ちます。
5. 再手術(再開心術)
弁やその付け根がばい菌にやられ、ばい菌の塊がちぎれてどこかへ飛べば、その行き先の臓器の不全という形で大きなリスクをもたらすことがあります。
中でも脳に飛んだ場合は脳梗塞となり大きな障害を発生させる恐れがあります。
また弁が破壊されれば心不全が危険なレベルにまで悪化することもあり、要注意です。
6. 感染性心内膜炎(IE)
とくにワーファリンが代表格です。
しかしこれは効きすぎれば脳出血、鼻血、出血などを起こしますし、効きが足りなければ血栓ができることがあります。
いかにしてその効き具合を安定化させるかが重要です。
同時にワーファリンが要らない心臓手術を行うようにしています。
7. 抗凝固療法
米田正始の運営サイトです。
ワーファリン。無数の患者さんたちを守って来たMVP級のおくすりです。しかし課題と対策があります
8. その他。ビデオ講座など
市民公開講座から、弁膜症の総論です
一般の方々にお役に立てるよう、お話しています。
詳しくは上のそれぞれの項目をごらんください
同じく市民公開講座からポートアクセス法の解説です
目立たない小さい創で痛みも少なく、仕事復帰も早いです。骨を切らずにすみますから。心の創もつきにくいです。
おなじく市民公開講座から、弁形成術の講義です
なぜ患者さんのお役に立つか、なぜ大切か、などもわかります
病診連携(医療者向け)の講演会から、その1
H25.10.に奈良市で行われた米田正始の講演会から。
まず弁膜症対策の基本をまとめました。医療者の方々向けです。音がやや小さいため、ボリュームを大きめでごらんください。ご要望にお応えし字幕をつけました。
病診連携(医療者向け)の講演会から その2
弁形成術の総論です。弁形成手術は患者さんにとって大きな福音となります。健康な生活が長期間取り戻せるからです。医療者の方々向けです。
病診連携の講演会から その3
弁形成手術や弁置換手術には大きな進歩が見られます。創がちいさく仕事復帰が早いポートアクセス法や、たくさんの病気をお持ちの高齢者の方へのやさしい手術などをご紹介します
病診連携の講演会から。その4
マルファン症候群の患者さんでの弁膜症その他の治療や、さまざまな成人先天性心疾患の解説です。かつて手術が難しい、とくに弁形成が難しいと言われた病気に弁形成ができるようになっていること、さらに創の小さいミックス手術が先端施設では可能なことも解説します。
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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