最終更新日 2020年3月4日
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私のお勧めは
コンビニ(近くの小さな病院や医院)と
専門店(心臓血管の専門病院やそれをやや大きくした民間病院)と
デパート(大きな総合病院や 大学病院)をうまく使い分けることです。
それは買い物と似ています。
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◾️まずコンビニは
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ちょっとした日用品(つまり風邪ひきやお腹痛、軽症の血圧 や血糖値の管理など)でしたらコンビニは便利ですが、
大きな買い物(重症などの治療)には不向きです。
便利だからと言ってあまりコンビニばかり使うのは心配です。
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◾️専門店では
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専門店つまり専門病院やその拡大型病院では専門領域には大変強く、迅速に小回りが利いてしかも職員が熟練しているため質も高く、
一度の受診でその日の検査結果を見ながら相談ができることが多いです。たとえ多少遠方でもそれだけの価値があります。
たとえば専門病院やそれに近い民間病院では心臓病+慢性血液透析や糖尿病や血管病変などの組み合わせなら強いです。良い病院のひとつの姿です。
心臓だけでなく、透析や消化器、脳神経、集中治療などの専門家がいる病院は患者さんの全身を守るために有利で、しかもある種の大病院のような動きの悪さは少ないです。
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同様に、初診に検査に説明にと何度も外来に来なければならない(合計何週間もかかることも)ところより質でも便利さでも有利です。
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◾️デパートは
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一方、デパートはキメ細かいケアや迅速な小回りは効きませんが、普通の品物は何でもあるためいろいろ買いたい場合に適します。
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医療でいえば心臓だけでなく、がんや脳卒中あるいは活動期の膠原病や原因不明の難病などの重い病気をいくつももっておられる患者さんの場合です 。
こうした方には多数の科で同時に治療できる大病院・総合病院タイプの病院が好都合かも知れません。
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もちろんこれら3タイプの病院同士の協力連携も重要で、それにより、それぞれの弱点が補われ、長所がさらに活かされるでしょう。
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◾️情報の大切さ
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患者さんとしての情報量を増やすことです。無論、質の良い情報です。
今日では 、ホームページや新聞、雑誌などに情報があふれていますが、複数の情報に触れていれば、おおよその傾向がつかめるはずです。
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心臓血管外科手術 のことを他の患者さんなどに聞いてみるのも一法です。
あふれる情報を無批判に鵜呑みにしないで、選り分けるこ とが大切でしょう。
そして、直接医師なり病院なりにあたってみることです。
質問は遠慮なくすべきですし、良い医師はそれを不愉快には思わないものです。
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納得できないときやよくわからないときはセカンドオピニオン を他施設で求められるのも良いでしょう。こうしてあなたにぴったりの良い病院が見つかります。
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(この記事は、「迷ったときの医者選び 東海」 (角川SSコミュニケーションズ2008) 外科手術について内科医師に聞くのも一法 (米田正始) から抜粋・補足・改変しました)
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7. 病院や医師の選び方 (セカンドオピニオンも含めて)にもどる
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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