4年前に 冠動脈バイパス手術 と 左室形成術 を受けられた64歳男性の患者さんからのメールです。
当時は米田は京大病院にて仕事していましたので、この患者さんの手術も同病院で行いました。
左室形成術はクルマにたとえればエンジン本体を治す手術です。
テレビ等で有名になったバチスタ手術もこの左室形成術のひとつです。
細心の注意のもとでの大きな手術を乗り越えられ、現在もますます元気で前向きな生活を送っておられることをうれしく思います。
患者さんのご厚意で、実名記載させていただきました。
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2009.5.
米田正始 先生 西村國男です。
メールを頂きまして、ありがとうございます、最近チョット太り気味ですが元気に暮らしています。昨夜はある会合とパーティがあり、少々チドリに変身して帰りました。
私、まもなく、65歳、60歳に続き、第二回目の定年、ひとつの区切りをつける日が近づいています、同年齢の連中が、隠居生活や、この世を去る人が出始めた中、私は20~30歳代の気持ちで生きています、相手は嫌がるかもしれませんが、できるだけ若い人たちのグループに交じり合い遊ぶ努力をしています。
あの手術の前後に、NHKテレビの生中継番組で毎朝、「最長片道切符 列島横断鉄道12000キロの旅」を放送していました、旅の好きな私、その放送の録画を見直すことが幾度かあります、そして、テレビ画面を見ながら、この放送の時に手術室、集中治療室、そしてあの病室に居たんだな、など思い出しています。
今も、病院で体の経過を診てもらっています、先生は「**」先生から「**」先生に交わられました。
自動車でいえはエンジンをオーバーホールして、軽やかに走っている気持ちです、心臓のスケッチを画かれ、バイパスと左室形成をするのだと説明していただいた様子、回診のときのお話、昨日のように覚えています、幾度御礼を言っても、言い過ぎてはないと思っています、この世に生まれ、一度の人生の手助けをしていただいたことの感謝は、永遠に忘れるものではありません。
ホームページに掲載の件、もちろんオーケーです、別に名前は伏せてもらわなくても、実名で掲載していただい結構です、心臓病の皆様のお役に立つようなら、何なりとお使いください。また、必要ならば、私の経験談も書いてもよいと思っています。
そして、検診にも、先生の病院にお伺いしたいと思っています、その折にはどうぞよろしく、お願い申し上げます。
先生の今後の、ご活躍を、お祈り申しあけます。
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2008.1.
米田正始 先生へ
私、土曜日の集まり(註:米田の患者さんの会)で参加いたしました、西村國男でございます、先生には大変お世話になりました、そして、元気になり誠に感謝しております。
私は、4年前の平成16年のゴールデンウィーク明け1番に、バイパス手術と心臓肥大部分の削除をしていただき、今、こうして元気にすごしています。
そして、病院の中での話を耳にし、心配しておりましたところ、一昨日の集まりを知り、駆けつけさせていただきました。
先生の近況を知り、安心しております、新しいロケーションでの活躍をお祈りしております。
そして、いつの日か京都に帰られることを、期待しております。
電子メールで失礼ではございますが、命を救ってくださった御礼を申し上げたく、メールをおくらせていただきました。
2008.1. (追伸)
米田 先生
早速の、お返事ありがとうございます、あの手術のあと、仕事で行く、5階建ての公団住宅で、今まで、3階で休憩していたのが、一気に5階まで登れるようになり、今もその状態です、本当に調子よくなっています、最近の検診でも特に異常は無いそうです。
この人生で感謝することは、幾度かありましたが、先生に出会ったことが人生最高の感謝です、本当にありがとうございました、この再会を機会に今後とも本当によろしくお願い申し上げます
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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