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◾️昔は、、、
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かつて日本の医療ではそうしたものが良い診療を受けるために必要と思われていたふしがあります。
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たしかに永い付き合いのある患者さんとの人間関係は格別のものがありますし、
同じことは協力関係にある医師同士にも言えます。
そして仲間医師からのご紹介の患者さんには会う前から親しみを感じるのも事実です。
◾️それでも心の絆が、、
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しかし見ず知らずでも心臓病の患者さんが救いをもとめて数ある病院の中から私たちの病院を選び、来て下さることに対して私は熱い気持ちをもってしまいます。
なかでも医師・薬剤師・看護師さんはじめ医療者の方が連絡を取ってこられるときや、
一般の方でもネットや本などで勉強してから私たちを選んでくださるときには光栄とさえ思います。
昔の患者さんがそのご家族やご友人を紹介してくださる時には一段とうれしく、襟をさらに正して臨む気持ちになります。
患者さんにとって心臓手術は生きるか死ぬかの大事であり、その信頼にお応えすることが大切だからです。
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まして九州・沖縄や東北・北海道などの遠方から心臓手術を受けに来て下さる場合などには「友あり遠方より来る」という心境で、
財政事情が許すなら交通費を何とかしてあげたいところですが自分の力ではどうにもならないため、
せめて距離のハンデを治療やもてなしの心で少しでも埋める努力をしています。
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◾️コネやカネより大切なもの
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私の恩師たちは患者さんに育てて頂いたという気持ちを大切にせよと教えてくれました。
たしかに、気持ちや感動の前にはコネやカネは小さい存在なのです。
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心臓手術のご相談があるとき、形式的なことは気にしないでこちらへご連絡ください。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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