最終更新日 2020年3月2日
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せっかくご自分にぴったりの病院や先生(心臓外科医)を見つけたのに、
はたしてその先生に手術(執刀)してもらえるのかどうか、患者さんの不安は尽きません。
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若い先生方に心臓手術を執刀してもらい、次世代の心臓外科医を育てることが一般的です。
どんなに立派な先生でも、若い未熟な時期は必ずあったわけですし、若い先生にある程度はオペして頂かないと明日の医療が成り立たなくなるという事情がそこにあります。
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しかし患者さんによっては、
こんな大きな、こんな難しい心臓手術をいのちをかけて受けるのに、
練習台にしてほしくないという切実な希望があるのも事実です。
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そうしたときには、率直に、そのお目当ての先生に直接希望を述べるのがベストです。
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お目当ての先生に執刀希望を出したいが、それでは他の先生に申し訳ないと、ご自分の希望を出さずにあとで悶々と後悔したり、
黙っていてもその先生がいる限り大丈夫だろうと自らに言い聞かせたりする患者さんも少なくありません。
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私の場合で申し上げれば、米田先生希望と仰った患者さんの手術は責任もって執刀していますが、とくにご指名のない患者さんの大半は他の先生方に執刀してもらっています。
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しかしあとで後悔するのではないかと思われるときには、やはり思い切って本心を率直に伝えることが勧められます。
良い医師はそうした患者さんの言葉に対して気を悪くすることはありません。
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医師を選ぶのは患者さんの権利です。黙っているのはその権利を放棄するのと同じことになってしまいます。
おたがい、率直に腹を割って何でも話する、これが病院においても一番ですね。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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