そうした患者さんも薬は多少の余裕をもって所持しておかれると良いでしょう。
せめて数日間でも。
緊急事態で薬もすべて失ったという状況でしたら、せめてラジオ体操で体を温めたり、こんなときこそ皆で少しの笑顔でもだしてリラックスすることは血圧を下げるために有意義です。
これは心臓手術のあとの方でも、それを受けたことのない方でも同じです。
大震災の直後にリラックスも笑顔も難しいのは当然予測されるのですが、まずいのちを守るためにそうしましょう。
周囲にお薬の予備を持っている方があれば、近くの医師や看護師さんらの意見をもらいながら、同じ薬または同じタイプの薬をわけてもらえれば、その間に病院へ行く方法を考える時間が稼げます。
くすりが十分入手できない状況では、塩分はいつも以上に制限してほしいのですが、食べ物自体が極度に不足しているときにはぜいたくは言えないということもあるでしょう。
せめて塩辛い部分だけでも残すようにして、かつ水分確保につとめて下さい。
こうして病院へ行き、もとのお薬を再入手するまでの間、できるだけ体を守りましょう。
患者さんへのお知らせのページにもどる
心臓手術のお問い合せはこちらへ
患者さんからのお便りのページへ
執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
----------------------------------------------------------------------
当サイトはリンクフリーです。ご自由にお張り下さい。