元々危険性のある不整脈をお持ちの患者さんにとって、震災で薬を失うことは急を要する危険な事態です。
心臓手術を受ける患者さんのなかには弁膜症や心筋梗塞などのためオペを受けたかたが少なくありません。
その弁膜症や心筋梗塞などが不整脈を誘発しやすいのです。
震災後、できるだけ早く、病院に行きましょう。
それまでにせめてできること、それはなるべく十分な睡眠をとることです。
震災時にはそれさえままならぬものですが、睡眠不足と思えば、さまざまな工夫を凝らして少しでも睡眠時間を確保するようにして下さい。
腎臓が悪くなければ、バナナやみかんなども不整脈を減らすのに役立ちます。
カリウムが多く含まれているからです。
また心の安静も大切です。なにしろ震災の後という状況ですから、大変な精神的ショックやストレスが不整脈を増幅しがちです。
できるだけ語りあい、できればときには笑うことも体を不整脈から守ることがあります。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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