デービッド手術は現在も大きな心臓手術のひとつで、心臓外科の豊かな経験を必要とする領域のひとつです。
この手術は患者さんご自身の大動脈弁を温存し、必要に応じて手直しつまり弁形成して、その外側を人工血管で守るという、繊細なデザインと手技を必要とします。
そのため豊富な経験が必要で、手慣れている施設が少ないのです。
とくにこのデービッド手術をミックス(MICS)つまり小切開低侵襲手術で小さい創で行うにはさらに経験や技術が求められます。
以下の患者さんは、こうした手術をもとめてやや遠方からお越し下さいました。
もとの病院ではセカンドオピニオンの依頼状さえ当初は拒否されるという厳しい状況の中を勇気を出してご自分の信念を貫かれました。
なんとなくその場の流れに負けてしまうと、機械弁をもちいたベントール手術になりかねない、それもあまり熟練しないチームで、実績のない中での手術という現実を見抜いてのことでした。
現代は、医師や病院を選ぶのは患者さんの権利です。
じっくり考え、多角的に意見をもとめたり情報を集めてから心臓手術を受けるというのはごく普通のことなのです。
それを否定するような医師や病院は考え方の根本から間違っていると申せましょう。
お手紙は当院のご意見箱に記名入りで入れて下さいました。
**********患者さんのご家族からのお便り********
他の病院でセカンドオピニオンを拒否され、家族は途方にくれ頭の中は真っ白になり、ネットで調べていた名古屋ハートセンターにメールをしました。
メールの返事もすぐに頂き、早い対応をして頂き、大手術となり、術後も回復よく元気にして頂きました。
ハートセンター心臓血管外科は国内、世界にもない最高の医療だと思います。
全国でも心臓疾患に悩みの方、ぜひハートセンター心臓血管外科にご相談され検査される事をお勧めします。
私たち家族に命を頂き、感動と感謝でいっぱいです。
米田先生、北村先生、深谷先生、小山先生、お世話になった全スタッフの皆様ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
平成24年5月7日
三重県********
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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