この低炭水化物・高脂肪ダイエット(糖質制限食)のポイントは、
1.もちろん炭水化物つまりご飯、うどん、パン、甘いものなどを減らす。
軽くやりたい方には夕食だけとか朝食と昼食で。
目標体重になればある程度緩めることができるでしょう。
炭水化物が多く含まれる食品にご注意を!
たとえばバナナ、イモ類、かぼちゃ、にんじん、豆、レンコン、牛乳などは炭水化物が多く含まれ、やや太りやすくなることを知って下さい
ただ牛乳やニンジンなどでわかるように、からだに良い優れた食べ物も多いため、ある程度の量は食べるべきです。量を過ごさないように、そしてその分どこかで炭水化物を節約する必要がある、ことを知って頂きたいのです。
2.炭水化物を食べないときは脂肪はしっかり食べて良い。
それによって空腹感が取れて苦痛が少なく長続きします。
これが従来のカロリー計算主体のダイエットとの違いです。
すると夕食でステーキや焼き肉をたべても、ご飯やパンやイモ類を食べなければそう太らないわけです。
あるいはハンバーグの大盛りやてんぷらを食べてもおなじ注意をすれば太らないのです。なおてんぷらは衣の部分に炭水化物が少し含まれるため、その分、ご飯や甘いものを食べないようにすればよいのです。
3.しかし炭水化物と脂肪は同時にはあまり摂ってはいけないのです。
これが盲点でこれを克服できればあとは楽です。
4.タンパク質はこれまで通りの摂取でOKです。
野菜は積極的にたくさん食べましょう。お豆腐やあげなどの植物性の食品もしっかり食べてください。
赤肉つまり牛肉や豚肉は、ある程度食べるのは良いのですが、食べ過ぎるとがんその他の問題が発生します。
その反対に、チキンや魚の肉はがんを増やさず健康食たんぱくとなります。
5.おやつにはナッツ類(植物性!)を勧めます。
アーモンド、ピーナッツ、くるみなどですね。今話題のω3脂肪酸をたっぷり含み、それ自体が健康に良いのですが、満腹感が得られるため余計なつまみぐいをしなくて済むという大きなメリットがあります。
植物性でファイバーやポリフェノールも含まれて良い食べ物です。
それ以外では砂糖抜きのヨーグルト、たとえばダノンやLG黒ラベル、時にはチーズなども良いでしょう。
6.御心配な方には定期的に血液検査(血糖値や中性脂肪、善玉HDL、悪玉LDL、肝臓、腎臓など)で体が良くなることを確認されることを勧めます。
私の外来では定期健診のなかに血液検査を含めています。
炭水化物を減らし、脂肪を増やしても、血液の中のあぶら、つまり中性脂肪や悪玉は増えません。
ともあれ検査を定期的に受ければ安全安心です。
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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