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いい心臓・いい人生 【第七十九号】熱中症にご注意―とくに心臓病で
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発行:心臓外科手術情報WEB
https://www.shinzougekashujutsu.com
編集・執筆:米田正始
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拝啓
ようやく梅雨が明け、猛暑が続いていますが、皆様お元気でしょうか。
つい最近、消防庁から熱中症で緊急搬送される方が昨年よりさらに増え、危険な
状態であるという報告がありました。
これまでも熱中症や脱水についての記事を私のHPなどでお書きして来ましたが、
もう少し突っ込んで、一般の方々だけでなく心臓病や心臓手術後の方々に特化した
内容で記事をお書きしました。
AllAboutオールアバウトの米田正始のコーナーに本日Upされました。
http://allabout.co.jp/gm/gc/464864/
をご覧ください。
小さいお子さんやご高齢の方は体温調整の力が弱いため熱中症になりやすいのですが、
心臓病や心臓手術後の方々は、脱水や体内の水分量や水分バランスの変化に弱いの
です。もちろん病気や手術の内容、年齢や体力によってその程度はさまざまですが。
若く健康な方ならどうということのない変化でも急激に状態が悪化し、倒れて救急車
搬送、運が悪ければそのままいのちを落とすなどのケースさえ起こることがあるのです。
熱中症の多くは脱水が背景にありますが、普通は脱水になれば自然に喉が渇く、これが
年輩の方や体力消耗のある方、心臓病その他の病気の方では作動しにくいのです。
つまり脱水で体が水分を必要としているのがわからない、そのまま暑いところで活動
を続けていて、気がつけば意識が消えるか痙攣するかなどして危険な状態になる、
というわけです。
この落とし穴、盲点をしっかり踏まえて健康を守りたいものです。
記事の中では、心不全や冠動脈、弁膜症などの状況に応じての解説も加えました。
この記事をご参照いただき、楽しい夏を安全にお過ごしください。
敬具
平成28年7月20日
米田正始 拝
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執筆:米田 正始
福田総合病院心臓センター長 仁泉会病院心臓外科部長
医学博士 心臓血管外科専門医 心臓血管外科指導医
元・京都大学医学部教授
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